Funjack

Tシャツのこと僕自身のこと

私の父親は戦後すぐから繊維の仕事につき、私がうまれる前に独立しておもにメリヤス肌着を商いしていました。事務所と倉庫と住居は一緒ですから、生まれた時から肌着に囲まれて育ったわけです。子供の頃はよく肌着のダンボールでかくれんぼをしたりしたものです。
大人になりなんとはなしにこの業界に入ってしまった時、こうゆうものかと思ったものです。
この業界でもやはり専門が一杯ありますが私はずっとカットソーと呼ばれるTシャツ、トレーナーなどを専門にしてきたのもやはり父親の影響だと思います。
さてTシャツのことです。そんなわけで若くて独立したての頃の私は1番良いTシャツを作ろうと燃えていたわけです。もちろんデザインやカラーなどにも気を使いましたが、とにかく、のびない事、ちじまない事、色落ちしない事、着ごゴチの良い事、そしてそれらをお客に分かってもらえる事、等に気合いが入っていたわけです。
女物はそんなことよりかっこの良いもの、かわいいものの方を優先させますが、男物はそこ(のびない事・縮まない事・色落ちしない事・着心地の良いこと)にこだわるお客様も大変多かったので、それなりに商売もうまくいったのです。そのころはまだ円があまり強くなくて、アメリカ物のTシャツはそんなに出回ってはいませんでした。何しろ1枚上代でどうやっても1000円以上もしましたから高級品でした。確かフルーツのTシャツのショーをフルーツにひっかけて新宿のタカノフルーツパーラーでやったように記憶しています。そしてそのころの私から見たアメリカ製のTシャツの評価はひどいものでした。洗えば、ちじみ、よじれ、色落ちして、なにより品質が一定していません。
こんなものを売りたくはありませんでした。
そして、実は製品そのものは今でもたいして変わりはないのです。今このHPで販売しているTシャツも洗えば、ちじみ、よじれて、なにより品質が一定していません。でもなぜそんなものを売るようになったのか?
ちょっと大袈裟ですがTシャツはアメリカの文化、それもコカコーラやマクドナルドに並ぶ大きな象徴だと思うからです。
アメリカのメーカーはよく日本のメーカーの工場に見学に来るそうです。
そして品質やモラルを見て絶賛していきます、が、本当はみんなあきれて帰って行くのです
そして大体こういいます。「クレージー」だって。彼等から見るとTシャツなんて所詮Tシャツなんだと。どんな貧乏人でも大統領でも同じTシャツをきるんだよ。違うのはそこにプリントされているメッセージだけなんだよ。そしてTシャツでどこにでも行くのさ。それがアメリカなんだと。
Tシャツを縮ませない為に日本では工場での行程が1工程が増えます。
なぜ?はじめから分かっているだろう?綿は水をすうと縮む物だぜ?
よじれないためにはやはりどこかで加工しなくてはダメです。違うのは最初の頃だけだろう?柔らかくする為、日本では薬品を使用します。品質を保つ為、検品のコストをかなりかけます。
おわかりいただけますか?
これがアメリカ人の考え方、フィロソフィーなのです。
そしてそもそもアメリカになぜアフリカ系の人種がいるのか?
ほとんど綿花の生産のためでした。もし南部が綿花の生産に適さず、彼らが奴隷として連れてこられなければ、おおげさでなく世界史までもが違っていたはずです。
これほどアメリカを象徴するような:もの:がほかにありますか?
その:物:を日本人が縫製がわるい、とかのびる、といわれて彼らが納得すると思いますか?
私のメッセージをおわかりになりますか?
彼らにしてみたら今の製品がアメリカの標準でありつづけているわけです。
これを多くの日本人は理解しません。それをあたかも日本の標準でこれらの:物:を評価しているのがどうにも私にはいやらしく感じられます。
もっと気楽にTシャツを楽しんでほしいのです。
これがこのホームページのメッセージでもあります。

必ずお読み下さい(一般的なお話しです)

アメリカ製のコットン系のスェット、teeは洗濯によって多少、縮みます。これは日本の工程より1行程で少ない為です。また一枚一枚、袋に入っていません。ハダカの状態で出荷されるのが普通です。したがってお客様へお届けするときにハダカの場合もございます。同じ商品を複数枚、ご注文頂いた場合、同一の商品でもディティールが違う場合があります。これはアメリカではよくある事なのですが、同品番、同カラーでも原産国がちがう場合があります。当然、ちがう工場での生産となり若干のちがいがあることがよくあります。これは当社で輸入するまでわかりませんのでご了承ください。

サイズ表示について

サイズの表示はアメリカンサイズです。10-12は身長約130cm、14-16は約150cm位です。また他の表示は下記の通りです。 身丈(上下の長さ)、身巾(身ごろの巾)、袖丈(袖の長さ)サイズを選ぶ際には御着用のものと比較してください。
また、多少縮みますし、上記の様な事情でサイズがものによって 違う場合もありえます。あくまでも目安としてご注文ください。 まあ、サイズ違いでも返品はOKですからとりあえず注文してみて ください。

ホームページ運営責任者 ファンジャック 青木厚司
東京都杉並区上高井戸2-17-26 FAX:03-3430-5007
E-mail:
green-hope@t-funjack.com
当ホームページの全ての写真等の複製・転載を禁じます。
All rights reserved Copyright(C) 1997-2005 By FUNJACK.