Funjack

[2001年以前の雑談]

2003.06.10複雑な心境

2003.04.08 サッカーファンのTシャツ屋の独り言

2002.11.13


2003.06.10複雑な心境

先日、昔からの取引先の某大手商社から電話があり「青木さんに頼みたいことがあるんだけど」と言うことで、軽い気持ちで引き受けました。
その頼みとは、偽物の摘発でした。
その某大手商社が正規代理店となって、力を入れているブランドが偽物の横行に手をやいているTシャツがあるとのことでした。
正規代理店では本音を言えば並行輸入(本物をこの代理店を通さずに輸入)もやって欲しくないのですが、まあこれはしょうがない。
しかし偽物は許し難い、しかも、クオリティーの低い商品で安売りされてはブランドのイメージもどんどん低くなってしまいます。これでは、宣伝やイベントなどにいくらお金を使っても、意味がありません。この商社では、以前他の商社の他のブランドの並行もやっていましたので、あまり並行に関してはうるさくいわず、偽物に関して、摘発するとのことでした。
しかし、なにせ、はやり物とあれば、猫も杓子もという状態、ですので、人手がとに
かく足りない、そこで、私に声がかかったわけです。
で、態度のひどいと言われる偽物ショップへ行って来ました。
都内結構有名某店にて。
青木 商品を見ながら(これは並行かな?偽物ならよくできているな〜)
店長 近づいてきて「**(ブランド名)はかっこいいでしょう」
青木 「そうですね、ずいぶん安いけど、これ本物?」
店長 「もちろん本物ですよ、うちはアメリカから直接買い付けだから安いんですよ」
青木 手にとってよく見ていると、一枚、本物はハイデンシティーと言う、盛り上が
    るプリントを使っている柄のプリントが、盛り上がらない、ノーマルなプリントになっ
    ている、Tシャツを発見!!ハイデンシティーと言う技術はなかなか、日本やアジア
    では、出来る工場はありません。そこで、ノーマルなプリントで誤魔化したのでしょう。
     これは決定的です。間違いなく偽物です。
店長 「お客さんならこのサイズがいいですよ、、、、以下非常に丁寧、親切な接客。しかも、商品知識も的確。
青木 (あ〜あ、かわいそうに、こんなにがんばっているのに、告訴するっていってたからな〜、こいつもややこしいことになるんだろうな〜)

店長、買う気があると見て、さらに力の入った接客

青木  (この不況だからな〜なりふり構わずがんばっているんだろうな、しかし偽物なんか、やったらこちらだってこまってしまうもんな〜ちょっとぐらいヤヤコシイ事になってもらうしかないよな〜)
     「じゃこれ下さい。領収書もお願いします」
店長   「わかりました、ありがとうございます」
青木   (こいつはこれで有罪だな)

てな感じでした。実際この店長ちょっと痛いめにあいました。偽物なんかを売り捌い
ていたのですから、仕方がありませんが、店員としては大変好感がもてる方でした
某商社は大変喜んで、消費者のためにもよかったとは思いますが、、、


2003.04.08 サッカーファンのTシャツ屋の独り言

私はTシャツ屋ですがサッカーファンでもあります。アメリカの物が主体ですので94年のWCものなどずいぶん売りましたが、それはさておき今回は本当に雑談です。落 ちがありません。
見るのはやっぱり海外の中田や中村の試合になります。
そこで我が家ではスカパーにはいっていますので、生で中継があります、がしかしスカパーの中継には小野がいるオランダリーグのCMがはいります。見たことのある人 もいらっしゃるとはおもいますが、テロップには典型的なフェイエノールトファンで
す。とあるラジオを持った作業服の男が、イエ〜、イエ〜などと、どうやら試合展開 にあわせて「うなる」といったコマーシャルです。問題は、その男のうしろにいる年 輩の作業員が何か小型のマシンの前で作業をしてる。そのマシンです。ごらんになっ た人は結構いるとは思いますが、あれがTシャツのプリントマシンだとわかった方はほとんどいないのではないでしょうか?いろいろなやり方がありますが、あれは一回 特殊な紙に専用インクでプリントしたのちに、CMの行程で大きなアイロンのような物でセットをしながら140〜200度ぐらいでプレスをすると印刷される、という印刷方法です。そんなこと知っているのは何人ぐらいかな〜と中村のレッジーナの試合を見ていたらデフェンダーのフィリッピーニという選手のFの文字がはがれかかっ
ている!!だいぶ前にも、やっぱりレッジーナのサホルディのSの字もはがれかかっていた!!レッジーナのユニフォームは日本のメーカーです。ということは、現地のプレスでなければ、知り合いのあそこの工場か?まさかCMにでてくる工場か?気になって仕方がありません!!ちなみに「はがれ」のトラブルは熱、プレス圧あるいは
その両方が適切でない場合におこります。う〜ん気になる!!


2002.11.13

2回ほどこの業界の話ではありませんでしたので、今回は繊維のしかもバッタやさんのお話。
知り合いのメーカーのことです。この業界では実際にミシンのあるところや,織機のあるところを、工場などとよび、メーカーといっても企画を工場に発注して販売をしているところのお話です。
で、このメーカー発注したことは良かったんですが、このご時世、売れません。工場には支払いができず、しかも発注した商品の引き取りもできず、もうどうしようもない!!と言う状態になってしまったわけです。まあ良くある話です。このままでは倒産間違いなし。と言う状態から一気に盛り返した事件がありました。 それは一言でいえば、工場側のミスでした。工場側は支払いの件で、民事訴訟を起こす、と相手をおどしながら、なんとかメーカーに商品を引き取らせて、できるだけ回収できるようにすれば良かったのですが、実際に裁判までいってしまいました。そこでメーカー側は苦し紛れに工場側の納期遅れなどの件で逆訴訟を起こしたわけです。ここで工場側が致命的なミスを犯しました。未引き取りの商品を苦しくなってバッタ屋さんに話を持ち込んでしまったしまったのでした。このバッタ屋は海千山千のただ者ではありません。まずそのメーカーに話をつけにいきました。そのメーカーは知り合いの小売店に工場在庫分の発注書を書いてもらいます。そしてバッタ屋は工場に商品を買うとはっきりはいわず、買うときは工場の倉庫に直接現金をもっていくから、その場で自分のトラックに運ぶから、倉庫でいつでもだせるようにしてくれ。とか何とかいっておきます。メーカーは工場に発注書をファックスして社長と話をします。これこれの商品がここに売れたから、商品を出してほしい。ついては現金を入金したから発送してほしい。今までだいぶ迷惑をかけたけれど、これからこんな感じで商売をしてほしい、とかなんとか、、、まあたいていはこんな話はながくなります。その間にバッタやさんは倉庫に行って在庫品を全部トラックに積み込んで現金を支払ってさっさと運んでしまいます。社長はそんな可能性があるとは夢にも思いません。入金の確認やら、弁護士に電話やらしたあとで入金もされているわけだし、しかもここに売るのが当然バッタ屋さんより儲かるし、てなわけで、倉庫に商品の出荷を指示します。で、商品はない、倉庫の担当者には自分がバッタ屋さんが来たらいつでも出せ。と指示したこと思い出しますが、もうだめです。これから先はだいたい想像がつくと思いますが、メーカーは金を払ったのに商品を送ってこない、とクレームを入れます、バッタ屋はぐるですから、いくら商品を返してくれと言ったところで、返すはずもありません。結局メーカーはいままでの商品の未払い分もはらわず、しかも未引き取り分の自社の商品は工場発注原価の20%で手に入ったわけです。これで儲からないわけがありません。

前回のお話でおまえは銀行にもっと資金投入したほうがよいという意見なのかとのメールをいただきました、滅相もない、やるなら一気にやらねばだめだ。と言うことです私なら投入しません。2つぐらいつぶれて全員解雇と言うのが正しい決着だと思います。とくにある頭取の発言で「ルールを突然変更するのは良くない』というのは笑止ですな、今まで貸し付けてきた会社に突然貸さなくなった時銀行員はなんて行ったか知っていますか。いままでどうり貸してくれればつぶれないですむんだ!!と言う経営者に「ルールが変わったんですよ」と一言いっていたのではありませんか?国営化などせずに全員失業!!これしかありません!!


先日ある新規の取引先に商談に行って来ました。うちはどんなところでも現金決済ですので、先方の会長と呼ばれる方から、自宅まで会いに来い。と言う話になったわけです。そこでお伺いにいきましたが、この会長、大正生まれで気むずかしいお方とのことなので、普段冠婚葬祭以外にはほとんど着ないスーツでご自宅まで参上したわけです。
 案の定、この会長なかなか難しいお方で、少々手こずりましたが、ふと話が戦争時のことになって近衛師団出身でシンガポールに銀輪部隊で参戦なされたとのこと。(銀輪部隊って知っていますか?マレー半島を自転車!で攻めていった部隊です)ちなみに私は昭和34年生まれ。近衛師団ならうちの麹町こそ地元です。同じビルの長老も近衛師団でしたので、そこから話がトントンと進んで、これで面接はOKだろうと、気を緩めたそのとき、なんとしたことか、私の下腹部のくもゆきがにわかにあやしくなり、こらえにこらえたのですが、みなさんもご承知の通り、大はこらえることができません。
目の前の会長は話が乗ってきて「ガナルカナルの作戦は一番愚劣な作戦である兵力の逐次投入をやってしまった。」とかの話を力一杯しゃべっていて、とてもトイレへ、などといえる雰囲気ではありません。もはやこれまで、と何度目にかに思ったそのとき、会長の奥様が「緊急の電話です」とのこと、話の腰をおられて不機嫌の電話にでる会長にお断りしてトイレにかけこみました。入ってしまえばあっという間に出し切り、ほっとしてでようとするとなんとしたことか、ながれていない!!よく見れば急いだためか、ほれぼれとするような、我が分身があまりのでかさに、一回の水洗では流れずに残っているではありませんか!!あわてて流そうとしましたが、このトイレは水洗タンクに水がたまらないと勢い良く流れないタイプで、しかも水の流れがちょろちょろという感じでなかなかタンクにたまりません。焦った私はだいたい半分ぐらい貯まったところでコックをひねりましたが、我が分身はながれてはくれません。会長はどうも電話を終わった気配で焦りまくるわたしはいらいらしながらタンクに水がたまるのを待ちましたが、なんとしても水流がすくない!!ついに我慢できず8割かた貯まったあたりで、祈るようにひねりましたが、またしても流れてはくれません。もはやこれまで。
会長におこられるのを覚悟してタンクに全部貯まるまでじっくりまって、しかる後に全開水流にてようやく、我が分身は下水道の彼方に去っていってくれました。
会長の部屋に戻ると案の定会長、不機嫌と言うより、ご立腹で「君はトイレで何度も水を流しているようだが、いったいなにをやっておったのかね!」
私は最後のタンクに水がたまる長い長い間にちゃんと答えを用意していましたね!
「会長、一番愚劣な作戦のこと、本日みにしみてわかりました」

「なんのことだ」

「かくかくしかじか、、、、、戦力の逐次投入はいけないということであります戦力は一気に大量に投入すべしです!!」

商談はうまくいきましたが、ここのところの新聞を読む限りガナルカナルの教訓は生かされなかったのは私だけではないようですな、公的資金の投入やデフレ対策などなんどもこのガナルカナルなのではないでしょうか!?


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